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設立趣旨

理事長挨拶

人は独りでは生きられません ―学びは一生涯続きます―
理事長 東島信明


私が高等教育を修了し、サラリーマンとして社会に羽ばたこうとした際、まずは人間の特性を磨くことについて特に留意したいと考えておりました。ですが、その特性を磨くための活動に従事できるようになったのは、思い立ってからおよそ40年後―定年退職後でした。
サラリーマンという企業に属する人間から“地域”に属する人間になるべく、様々なノウハウを蓄えることに専念しているうちに、生涯学習という分野があることを知ることとなりました。

人は生まれついてから死ぬまで常に学び続ける存在であるということが言えます。 生涯学習のモットーは、自分を振り返り、自分なりの課題を見つけ、それを自ら学び、そして発信することです。これは定年退職後から10年を経た、私個人の特性を磨く旅路の軌跡そのものであり、そして身をもって体験してきた“気づき”のそのものでもあります。
こういったプロセスを通じて、人は大なり小なりなんらかのコミュニティーに包まれているという厳然たる事実に気づくことが出来るなら、人はさらに新たなコミュニティーを創性し、自分の可能性をより高めていくことが出来るようになることでしょう。

思い返してみますと私もまた、この時期に素晴らしい仲間に出会うことが出来、活動を通じて、様々な一期一会の機会に恵まれました。人と人との繋がり無くしては、個の有り様は制限されてしまうといっても過言ではありません。
そのためには、お互いの意思疎通を円滑にする場、そしてポジティブな助言や援助が期待できるような人間関係が必要不可欠です。

さて、NPO法人として現在活動されている方々の多くは、行政インフラを活用して活動するタイプだと思われます。

行政などの公的支援等を受けて事業を実施し、経験値を高めてゆくと、次の新たなステップ―自立型のNPOとしての活動―への道筋が見えてくるものです。ある意味、ここで始めて皆様方各個人の先駆性、機動性、戦略性を駆使し、市場性に富んだ社会的な課題解決型の事業を企画し、実行してゆけるのではないでしょうか。

自らが進んで学び、そして自己実現を目指すという、いわば“内面の富”を求め続けることを生涯学習の源泉とし、これを実現すべく、共鳴するコミュニティーづくりに努力を傾けること―

私たちは、このことを実現すべく、社会的な課題解決型のNPO事業を支援、助成していく為に 『YS市庭(ワイエスいちば)コミュニティー財団』を組成致しました。

NPOをはじめ様々な活動において、自己実現を目指すべく“内面の富”を蓄え続けておられる老若男女の皆様方が当財団の助成支援を活用することで、新たなコミュニティー創生のお手伝いが出来れば幸いです。

市庭コミュニティー財団の由来

「YS」は、ひたすらに“一誠”を尽くすことに一生を捧げた私たちの父母、祖父母達のイニシャルです。
彼らの生き様を忘れないように、との想いのシンボルです。
「市庭」とは中世期の、物と物とを交換・売買する市場のことを指します。
中世の人々の間では、「市庭」は神聖な場所と考えられておりました。